こんな方向けの記事です。
中学受験を始めたい
途中で塾に入ったけど、基礎がわからない
今のところ塾なしで勉強している
中学受験を指導している(保護者、個別指導、家庭教師)
私は、元々学習塾で10数年働いていました。(学生アルバイト含めると15年程)
一番長かったのは、個別指導の経験です。個別指導では、生徒さんに合った最適なテキストを選ぶのも仕事のうち。よく学習参考書売り場に行きました。今でもたまに寄ってしまいます。
その中で、これは素晴らしい!と繰り返し使ってきたテキストと、その効果的な勉強方法を超具体的にお伝えします。
まずはこの2冊を完璧にしよう!
えー、たった2冊でいいの?しかもこんなに簡単なテキストで?!と思うかもしれませんね。
はい、初めて中学受験の勉強を始めるのであれば、分かりやすくて分量の少ないテキストが一番です。
・解答・解説が詳しい。
・途中式や自分で書く図も掲載されている。
・例題と似たような類題が数問ある。
・入試で必ず出題される定番問題ばかりが掲載されている。
・テキストが薄めで、早めに完了できるとモチベーションが上がる。
効果としては、やさしめの学校ならこの2冊だけをひたすら復習で合格できます。
中堅校以上でも基本この2冊でOK(受検が近づいたら応用レベルをやる)です。
さすがに難関レベルでは応用もたっぷりやらないと厳しいですが、でも最初はこちらの2冊でスタートして問題ありません。
テーマ別特訓ノート計算
テーマ別特訓ノート算数計算 国立・私立中学受験 [ 学習研究社 ]
特長
中学受験の勉強が始めての方でもわかりやすく、始めは桁数の少ない整数から計算が始まります。最終的には受験レベルにも対応。
余白が大きく、自習でやるならコピーして繰り返しやるのも使いやすい。解答は、途中式まで全部書いてあるので復習も楽です。
使い方の例
ペース
1日1ページ
用意するもの
タイマー、鉛筆、消しゴム、ノート、赤ペン、付箋
スリーエムジャパン ポスト・イット強粘着75×25 ネオン混色 5冊
付箋は、小さめで紙製(折れるもの)が使いやすいです。
勉強方法、手順
1日目
⓵テーマ別特訓ノートとノートを開く。
➁タイマーのストップウォッチ機能(時間を計る)を使う
➂よーいスタートで計算を始める
・何も見ないで解く
・途中式を書いて計算する
・答えがわからない場合は、次の問題に行ってよい。
(分かったところまで途中式を書く)
④1ページ解き終わったら、ストップウォッチを止めて時間と日付をテキストに書き込む。
⑤○つけをノートにする。
⑥正解できなかった問題をもう一度やってみる。
(できるだけ、教えてあげてください。そうしないと解答の途中式を写すだけになる可能性があります。)
2日目 復習日
⓵もう一度、昨日と同じ問題を上記と同じやり方でやる。
➁やっぱりわからない問題、間違えた問題は正の字を増やす。
3日目 正の字がある問題を復習。
さすがに、3日連続でやると全部できるようになると思われます。もし、3日連続やっても正解率があまり変わらない場合は、根本的な理解度や本人の姿勢面など、別の問題があるかもしれません。
3回以上間違えたら付箋も付けておきます。(後々、忘れたころに復習すると良いです。)
新しい問題をやる(やり方は上記1日目と同じ)
ただし、解きっぱなしが怖いので、復習はしつこくやってください。
まるまる要点ノート 算数
丸まる要点ノート 算数 国立・私立中学受験 [ 学習研究社 ]
特徴
受験の基本問題が網羅されている。
薄めなので、モチベーション保ちやすい、比較的短期間で算数の範囲が終わる。
解答に途中式が書いてある。
例題と似た類題が数問ある。
同じ学研だからか、テキストの作りは似ています。
見開き1ページで1単元となっており、左側が説明付きの例題、右側は類題演習となっています(別冊解答)
使い方の例
ペース
受験までの日数や志望校のレベル、現状の学力によりペースは異なります。
遅くとも小6の夏までにはこちらのテキストの内容を完璧にし、遅くとも秋からは志望校の過去問や応用問題に入りたいです。
そこまでの日数から逆算して計画を立ててみてください。
用意するもの
上記のテーマ別特訓をご参照ください。
勉強方法、手順
1日目
⓵左側のページで、解き方を理解する。
➁右側のページは、始めは左側のページを見ながらでいいので、同じように解く。
2日目
⓵類題は、赤シートで解答を隠すことができるので、解答を見ないで解けるかどうか、やってみます。
学習計画表
上記の計画表Excelをダウンロードできます。
(そのまま使っても、加工していただいても構いません)
BitsPla(自動作成ツール)を使う場合
マクロの使用が可能な方は、BitsPlaを使って自分用に作成するのをおすすめします。
計画②1日単位の計画表を簡単作成&修正!計画表自動作成ツールの使い方
まとめ
上記のテキストは、自習でも使いやすいですし、家庭教師や個別指導のテキストにもおすすめです。薄いですが受験に必要な単元を網羅できます。
なぜ、上記のように繰り返し覚えるまで繰り返すかというと、計算や定番問題はスピード重視です。そのため、いちいち意味を考えながら解くよりも、機械的に解く練習をした方が、本番、合否の差が出る問題に時間を割くことができます。
また、上記のように簡単な問題しかやっていないということで、焦らないでください。基礎が完璧に身についていれば、意外と応用はスムーズにクリアでき、短時間で済むことも多いからです。
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