戦略は、今回でラストです。いよいよ、具体的な学習内容に入ります。学習の段階による手段の選び方をお伝えします。
1、学習手段診断
あなたの現状に合った学習手段を診断する簡単なyesnoクエスチョンをつくりました。こちらをやってから、該当する記事を読むと効率的です。
- Q1
- 過去問等で合格点の80%以上正解できる。 (合格点がわからなければ、半分以上正解できる。)
2、学習の3つの段階
学習には、次の3つの段階があると考えています。
インプット
参考書を読んだり講義を受けたりしたりして概要を理解し、覚える段階です。
アウトプット
過去問や問題集を解いて、実戦を踏む段階です。
ラストスパート
試験直前に最後の仕上げをする段階です。
※どんな順番で、どのくらいの割合で配分すれば良いのかは、次の記事で書きます。
3、学習手段の種類と選び方
学習サービス | 自学 | |
インプット | スクール 通信教育 オンライン授業 |
参考書 学習アプリ webサイト 問題集 |
アウトプット | スクール 通信教育 アプリ |
過去問題集 過去問サイト 予想問題集 予想問題サイト、アプリ 模試 |
インプットのための手段
スクールに通う
ターゲット層に合っていれば、一番効果的な学習が期待できます。特に、インプットの段階の中で「理解する」ためには、プロに教わるのが一番確実です。
時間割や場所等を調べて通うのが可能かどうかが前提条件です。個別指導はその限りではありません。(金銭面が問題なければ)
体験授業は受けてから入会するのを強くおすすめします。理解するスピードやわかりやすい教え方などは、相性があるからです。(診断参照)
「理解する」ところまでは先生に頼りますが、その後にそれを復習したり覚えたりするのは自学でやるという心得でいましょう。事前に、自学のサポート体制や自分でやるべきことについて、スクールに確認をとっておくとよいです。(宿題はでるのか、分からない箇所のフォローがあるか、勉強方法の指導はあるのか等)
通信教育
スクールに通うのとの大きな違いは、自分のスケジュールでできることです。半面、自分を律してやらないとついサボりがちになります。
完全自学でやるのとの違いは、対面式と同じように講義が受けられる場合がある、何をやれば良いかが明確になること、最新情報を提供してもらえること、質問できるなど付随したサービスが受けられることです。事前にどんなサービスが受けられるのか、確認しましょう。
自学だけで勉強する
スクール・通信教育に比べてお金がかからない半面、次のような面でリスクを伴います。
・ノウハウ、情報不足
・モチベーションが保ちにくい
・間違って理解するリスク
参考書、問題集について
自学中心の場合、まずは、インプット用とアウトプット用の教材を一冊ずつ用意します。
もしくは良い学習アプリや学習サイトがあれば利用しましょう。
理解の仕方タイプ診断で
エジソンタイプの方
分厚くてもよいから、図や具体例、練習問題などが豊富に載っているものを選びましょう。
理解の仕方タイプ診断で
アインシュタインタイプの方
シンプルにまとまっているものを選びましょう。
※最終的には「勘」が大切です。本屋でパラパラめくってみて、「好き」だと思えるものを選ぶと良いとおもいます。
アウトプットのための手段
過去問でも問題集でも、解説が詳しいことが自学には大切です。
スクールや通信教育の場合は、インプットの段階では指定の教材をやり込むことに専念しましょう。(アウトプットの段階で、自分に足りないものが分かっている場合は、プラスαで教材を購入し使用するのも効果的です。)
過去問
実際の問題なので、模試のように難易度が実際と違ったり、ということは少ないですので、問題の傾向を調べる時や自分の実力を知る時に必携の資料であると言えます。
一方、過去問と全く同じ問題は出ない可能性が高いため、過去問だけを繰り返し解くだけの勉強方法だと不安が残ります。過去問中心で勉強する際は、答えだけでなく問題文も覚えたり、関連事項を参考書で調べたりすると良いでしょう。
過去問はweb上で無料公開されていることが多いですが、あまり解説が詳しくないものも多いので、アウトプット中心に進める場合にはお薦めしません。
インプットを十分に行った後であれば、間違えた問題の関連事項をインプット用参考書で探すことができるため、解説がないものでも進められるかもしれません。
問題集
インプット用と、アウトプット用問題がありますが、ここではアウトプット用の問題を集めた問題集について書きます。
過去問に似せた予想問題や実戦問題集等には、過去問に出たことはないけれど傾向に合わせた問題が掲載されているため、本番でも類似問題が出題される可能性があります。
また、過去問以外にテストとして使用することができ、自分の実力をタイムリーに計ることができます。
ただし、出版社ごとに内容に偏りが出たり、過去問と比較して難しい問題が掲載されていることも多いため、過去問と並行して扱ったほうがよさそうです。
アプリ、Webサイト
最近は色々なアプリや演習サイトがあり、電車の中等でも勉強しやすくなりました。本と違って本屋で中身を見ることができないため、有料アブリの場合には、無料版をやってみたりデモ画面や説明をよく読んで検討しましょう。
まとめ
いずれにしても、あまりお金を惜しまず、良い手段を選んだ方が良いです。また、例えば通信教育と参考書のように、必要な手段を組み合わせると良いでしょう。
逆に、色々買いすぎて、結局使わなかったりするともったいないので、スクールや通信教育ならまずはそれを徹底的に利用し、参考書であれば最初はインプット用とアウトプット用一冊ずつのみを購入し、それをやりこんだ方が効果的です。
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