こんな方用の記事です。
・塾・予備校は通ったほうが良いのか疑問に思っている。
・塾・予備校(通信教育)の選び方がわからない。
・できるだけ自分の力で頑張ってみたい。
・あまりお金をかけたくない。
まずは、学習手段一覧をつくりました。学校の授業との相性もそれぞれ書いてみました。
1、家庭教師
メリット
①自由度が高い
講師との予定が合えば、都合の良い日時に授業が組め、内容も完全にこちらの要望に沿って進めてもらえます。学校の進度や傾向に合わせて進めやすいです。
②1対1の指導が受けられる
講師を独り占めできるので、わからない箇所をたっぷり質問できます。講師も余裕をもって対応できます。(1対2だと講師はカツカツです・・・)
③家でできる
移動しない分、勉強時間に充てられます。
デメリット
①すべては講師頼みになってしまう
家庭教師は塾のように授業をチェックするスタッフも、学習計画や進路の相談も専用のスタッフもいません。すべては講師にかかってきます。
②料金が高め
①のような対応がなくても信頼できる講師に依頼するとかなり料金が高くなります。
③家という環境と保護者の負担
家ってくつろげる場所なので、逆に言えば、ずっと家で勉強していると緊張感がなくなります。私も家でばかり勉強していたら、いざ本番、という時は緊張して失敗しました・・・
あと、家に講師が来るとなると、保護者の負担もかかります。。。
こんな場合におすすめ
なんでも頼れる良い講師がいて、料金的に問題なければ、学校の進度に合った効率の良い勉強ができて、質問もしやすく最高です。
おすすめの組み合わせ
外部模試をたくさん受けたり、予備校の夏期講習・冬期講習等を受講したりして、見知らぬ地での緊張感や周りの方からの刺激を受けると良いと思います。
家庭教師を見つけるサービスの例
マッチングサービス
体験授業を一括で申し込めるサービス
2、個別指導
私は個別指導に5年ほど携わっていました。その時も学校に合わせた内容や進度で受講を希望する生徒さんが大半でした(小中高問わず)。
メリット
実績のある塾や力のあるスタッフがいる塾であれば、家庭教師よりはノウハウや情報を持っています。受験対策も織り混ぜて対策を施すこともしやすいです。
①ある程度自由が利く
個人個人に合わせてカリキュラムを組むことができるので、学校の進度や傾向に合わせて勉強することが可能です。
②講師一人ではなく、ほかの講師や専門スタッフの力も借りられる
家庭教師とは異なり、常にほかのスタッフや生徒の目があるのが個別指導塾です。また、進路や勉強の進め方、受験スケジュールの相談に乗ってくれる専門スタッフがいたりします。
③学校の授業に合わせて進めるノウハウがある
個別指導に通う多くの場合は学校に準拠したいという要望があります。塾側にも当然ノウハウや教材の知識は蓄積されているでしょう。
デメリット
①大学受験を指導できる塾や講師は限られる
大学受験の対応については差が激しいです。これまでの合格実績や、教室長や担任の指導力、対応できる講師の数は確認しておくと良いでしょう。
②料金は高め
ただでさえ大学受験対策というだけでお金がかかりますが、個別指導となるとさらにかかります。
③通う時間がかかる・スケジュールが合わない場合も。
個別指導も基本的には授業の時間帯は決まっている塾がほとんどです。都合のあう時間帯があるのか確認しておきましょう。
④担当の講師が変わることも多い
個別指導は基本、毎週決まった時間割で通うことが多いので、講師の都合と合わない場合や1対2以上の時は別の生徒との組み合わせにより、別の講師に当たることもあるでしょう。(完全担当性の塾は授業料が高めになります。)
こんな場合におすすめ
大学受験に強い個別塾で、スケジュールも、指導方針も合うのでしたら検討してみると良いでしょう。
おすすめの組み合わせ
外部模試をたくさん受けたり、予備校の夏期講習・冬期講習等を受講したりして、見知らぬ地での緊張感や周りの方からの刺激を受けると良いと思います。
個別指導の例
ベネッセと提携して全国展開しているTKG
3,映像授業(通い型)
私は4年ほど映像授業に携わっていました。個別指導や家庭教師との一番の違いは、予め講義が用意されていることです。その講義の質やラインナップが自分に合っているが決め手となるでしょう。
メリット
授業の質にばらつきがない
家庭教師や個別指導は正直、講師によるばらつきが大きいです。体験を受けて良かったとしてもその講師がずっと担当できるとは限りません。
映像授業など、ビデオとして予め用意されている授業だと、良くも悪くも体験授業の講師と同じです。
予備校のような専門指導と情報量
家庭教師や個別指導では、基本学生等、アマチュアの方に習うのが一般的です。プロ講師は高くてなかなか手が出ない方が多いと思われます。
映像の場合は、プロ講師の授業が比較的安価で受けられます。
大学受験に強い予備校や老舗の教育業者の運営している塾には、受験に必要なデータも揃っていて心強いです。
スケジュールやスピードの自由さ
講師や他の生徒のスケジュールに合わせる必要がありません(予約が埋まっていない限り)。忙しくても比較的通いやすいです。
速さを調整できたり、何回も視聴可能なのもポイントです。
デメリット
完全学校対応は難しい
映像授業は予め撮られているため、もちろん完全なテスト対策はできません。
学校のテスト前に授業を入れないと、塾側から注意が入るかもしれません。(実力養成のために継続が大切だからですが、営業的にも受講してもらえないと困る、と言うのが本音です。)
講師が合わなくても選択肢が少ない
リアルの講師のように、講師が柔軟にやり方を変えてくれることもなければ、同じ内容で講師の選択肢はどうしても少ないです。
講義では直接コミュニケーション取れない
映像授業の中の講師は寝てても起こしてくれないし、サボっても注意してくれません。その場でその講師に質問することもできません。ある程度主体性が必要です。
こんな場合におすすめ
家や学校の近くに大学受験に強い映像授業の塾があり、通うことが可能な方。
大手予備校の授業と同等の質の講義を受けたい方。
学校の勉強はフォローが不要な方。(塾により学校の勉強の質問対応もしてくれますので、どの程度対応が可能かは事前に確認しましょう。)
おすすめの組み合わせ
担当のスタッフが個人面談をして合う講座をおすすめしてくれますので、それを全部受講するなら、他の学習手段は不要かと思います。
スタッフは、営業数値も気にしていますので言われた通りに受講すると相当の金額になりますので、学校やオンラインと組み合わせて勉強できないかを考えてみましょう。
取捨選択するなら、学校でも自分でも対応が不可能な科目や単元を優先します。特に受講がおすすめなのは、志望校別対策。これこそ予備校のノウハウが沢山つまっています。
映像授業の例
東進
4、オンライン講義
ネットやアプリで学習ができる、今注目の学習手段です。次々と新しいサービスが生まれている段階のため、オンラインと言っても本当に様々です。きちんと調べたり体験したりしてからの申込みをおすすめします。
ここでは、映像授業と同じように予めビデオが撮られていて、それをネット上等で視聴できるサービスのことをオンライン講義と定義しています。
メリット
通う必要がないので、時間とお金の節約になる。
通い型に比べて料金は安め。
好きな時間に受けられる。
様々な選択肢があるので、目的に変化ぴったり合った手段を見つけやすく、また自分で主体的に選ぶこともしやすいです。
デメリット
比較的新しい会社がオンラインに参入しているため、指導の質が怪しいものも見られます。
こんな場合におすすめ
自学や学校中心に勉強を進めたい方。
ホームページをよく読み、不明点は事前に確認、体験して納得の内容だった場合。
映像授業・オンライン講義の例
※オンラインについては、別途比較記事を書きたいと思っています。
5、オンライン家庭教師
次々と新しいサービスが生まれている段階のため、オンラインと言っても本当に様々です。きちんと調べたり体験したりしてからの申込みをおすすめします。
上の、オンライン講義とのちがいは、リアルタイムで講師と生徒が通信し、家庭教師と同じように指導が受けられるものと定義しています。
メリット
通信できる環境ならどこでも受けられる。
普通の家庭教師に比べて、料金が安め。
自宅に講師を呼ぶ必要がない。
講師も移動時間が要らないので、スケジュールが合わせやすい。
デメリット
家庭教師と同じで、選ぶ講師により差が激しいです。
講師との距離が離れるので、コミュニケーションはどうしても取りづらくなります。
機器の状態により通信できないことがある。
こんな場合におすすめ
通信機器が使える環境であることが前提です(事前に確認必要)。
あとは家庭教師と同じく、なんでも頼れる良い講師がいるかどうが重要。
おすすめの組み合わせ
自由度が高いので、学校の授業に合わせてすすめたい方にはぴったり。
また、オンラインなら比較的料金や時間に余裕ができるので、塾・予備校と組み合わせも可能かもしれません。
※オンラインについては、別途比較記事を書きたいと思っています。
オンライン家庭教師の例
6、学習アプリ
苦手強化や学習管理のためのアプリが無料、または格安で提供されています。
※上記の、スタディサプリがアプリとして有名ですが、これはいまや完全に講義も充実しているのでオンライン講義としています。
メリット
手軽に手にいれ、試して使ってみることができる。
デメリット
無料アプリで塾、体験・予備校レベルのものはなかなかないです。
こんな場合におすすめ
あくまで、プラスアルファとして使えるものがあれば。
学習アプリの例
こちらのサイトに詳しく書いてありました。
よいアプリがありましたら、また書かせていただきます。
7、参考書・問題集
メリット
昔から人気のある参考書、問題集は今も使えると思って、間違いないでしょう。何だかんだいっても、大学受験って長年似たような傾向が続いているので。。。
今も昔も、自学の強い味方です。
デメリット
多すぎて、選べない。
お試しができない。
新しいタイプの入試への対応はオンラインの方が早いかもしれません。
こんな場合におすすめ
評判のよい参考書があれば、本屋に行って見て見ましょう。自分に合っていると判断したもので、きちんと勉強時間が確保できるのなら買いましょう。
おすすめの組み合わせ
学校と問題集だけだと、穴がある可能性があります。有名予備校等の志望校対策を受けておいた方がよいです。(自学で大学受験に挑んだ経験者は語る)
参考書・問題集の例
こちらのサイトに詳しく載っています。
8、まとめ
手段 | 自由度 時間 | 自由度 内容 | 1対1 | 指導力 情報力 | 家で 受講 |
家庭教師 | ◎ | ◎ | ◎ | 講師に よる | 〇 |
個別指導 | ◎ | ◎ | 1対2 もある | 不安定 | × |
映像授業 | △ | △ | – | 一定 | × |
オンライン (講義型) | 〇 | △ | – | 一定 | 〇 |
オンライン (個別) | ◎ | ◎ | ◎ | 不安定 | 〇 |
アプリ | ◎ | 〇 | – | △ | 〇 |
書籍 | ◎ | 〇 | – | △ | 〇 |
長くなってしまいましたが、まずは、選択肢をすべて書き出してみました。別途、組み合わせたときのスケジュール例なども掲載できたらと考えています。
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