【今、ベラルーシに住んでます】ベラルーシってどんな国?

留学

日本史を勉強し直している私

最近、私は日本史の本を読んでいます。ベラルーシでは日本の本を手に入れるのは難しいの
で、両親に頼んで日本から送ってもらいました。学生時代、歴史は暗記物というイメージが強
く特に興味をもっていませんでしたが、大人になって日本史の本を読み返してみると思いのほ
か面白く、ついつい時間さえも忘れてしまうほどです。


海外に出ると、当然のことですが、日本について質問される機会が多くなります。日本の文
化はもちろんのこと、歴史や地理、政治など多分野に及ぶ質問が、まるで抜き打ちテストのよ
うに投げかけられます。

その度に思うのは、自分が母国である日本について意外と知らないこ
とが多いということです。自分が生まれ育った国、日本に関する質問に曖昧な答えしかできず
、恥ずかしい思いをしたり、もどかしさを感じたりした経験は一度や二度ではありません。私
が日本史の勉強をし直そうと思ったのには、実はこういった背景があったのです。

「国際化」「グローバル化」 に必要なのは・・・

「国際化」「グローバル化」というと、外国語の習得や外国文化の理解などに重点を置き、
ともすると外国人のように流暢に言葉を話し、外国人のように考え、振舞うことが「カッコい
い」ものだと思い込んでしまったりします。

私自身も、韓国に興味を持ち、韓国語を勉強すべく初めて韓国を訪れた当初は、韓国人になりきろうと日本人である自分を否定し、日本語を疎かにさえしていました。しかし、そんな私の行動は間違ったものであると気づきました。むしろ、日本を遠ざけようとすればするほど、日本と自分のつながりは切っても切れないものだということを痛感せずにはいられませんでした。


 言語や文化の違う様々な民族が交じり合い、お互いを理解し尊重し合うことが本当の意味で
の「国際化」「グローバル化」であるような気がします。そのためにまず私たちがすべきこと
は、日本人であることに誇りを持ち、日本語を大切にし、日本に対して常に関心を向け続ける
ことではないでしょうか。


 根っこがしっかりしていないと、木は大きく育つこともできず、倒れてしまいます。人にも
同じようなことが言えると思います。今の自分の根源である日本という根っこに愛情をたっぷ
り注げば、枝は自然と高く高く伸びていくことでしょう。日本を離れて、かれこれもう20年近
くになりますが、この一点はこれからも忘れず心に留めておきたいと思っています。

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